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Ride On U.S

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レーシンググッズのうんちく ツナギ編

レーシングスーツ選びについて

さて、スーツ選びですが皆さんはどうされていますか?

自分の場合ですが、1998,1999年は走り屋時代から着ていたF-ONEのツナギをそのまま着ていましたが、骨折を機に作り替えることを決意し、2000年、TeamツナギだったLookに相談しセミオーダーで2着目を作りました。

2002年のタイトルを機にオフシーズンにプライドワンでフルオーダーのツナギを製作し、これが3着目。以降練習ツナギはLook、本番ツナギはPrideOneで7年が経ちました。

グローブ、ブーツ、ツナギ、メットと全てを練習用と本番用に揃えるのは難しいのですが、そもそもメットなんて転倒して傷ついたら本番では使えませんし、グローブもツナギも穴があいたら車検に通りません。これらを練習用に回すだけで実は長く大事に使うことができるわけです。ブーツだけは何故か11年使いっぱなしですね。ちなみにグローブも昨年穴があきましたが7年使ってます。監督にプレゼントしていただいたやつなのですが意外と長持ちしたなぁ。あっ雨用のグローブもありますね^^Lookは雨の時の本番にも着ます。



さて、ブランドですが最近は色んなメーカーがあり、かつ吊るしからオーダーまで多種多様あるわけで、結局どこでもいいと思うんですよね。本人がちゃんと確認してから買うのであれば。。。。


レースは裸では走れないし、ジーンズでも走れません。サーキット走行において、唯一守ってくれるのがツナギなわけでして、そこをけちると後で痛い目に合うことも多いわけです。
自分は肘の肘頭骨骨折を経験しているので肘カップの大事さを痛みを持って知っているのですが皆さんも同様にグローブだったりブーツにそれなりの思い入れがあると思います。


一番高いのがツナギで、一番大事なものだからこそ、きちんとしたものを選ばれると良いと思いますが意外とそうでもない。

難しいのはミニバイククラスですね。速度もあまり高くないし、それほどの大けがをすることもロードレースに比べれば確率は低い。そうすると軽い方が良かったり、安い方が良かったりするわけですが軽い、安いにはそれなりに理由があるわけで・・・・その理由を聞いてから選んだ方が良いと思います。とはいえ安い理由なんて教えてくれませんからその逆、なんで高いのかを高いメーカーに聞くのがいいんじゃないかと。。。


基本的に安いメーカーは企業努力です!という言い方がメインですよね。こことここを安い物、古い物にしているので、Totalでこれだけ安くできていますなんて説明してくれる人なんていません。その逆で職人(高いメーカー)は当然こだわりを持っていますから、このパーツとこの部材を使っているからTotalでこれだけかかるんですと言ってくれます。


車でも、ストレージでもそうですが安いには安いなりの理由があるわけで、その理由を知っていて、納得して買うなら有りですが知らないで買うのは残念ですね。
ちなみに今の仕事をしていると高い!とは言われますが安いとは言われたことはほとんどありません。なので高い理由と安いメーカーの安い理由をご説明さしあげるわけですが、それでも安いのが良い人は安いものを選びますし、それはそれで仕方の無いことです。
こちらは説明していますので、それでも他を選ばれたんですから後から後悔しなければそれはそれで有りです。

さて、話がそれました。ツナギで大事なのはカップ(=プロテクタ)と機能(着脱性)とデザイン(カラーリング)、最後にお財布(予算)などなどとなるわけですが、その中で一番大事なのはプロテクタです。


なぜかというと、何もプロテクタが無いツナギは流石にレースシーンでは着ないと思いますのでまずはこれでしょう。ところがこのプロテクタの比較をきちんとしていない人が多い。
最近スキーショップに行くとまるでバイクのインナーにも使えるんじゃないか?という見事なインナースーツが売っています。
なぜそうなるかというとスキー、スノボでは身を守ってくれるウェアではないからです。なのでインナーがどんどん良くなってきているわけです。


d3o社って聞いたことありませんか?衝撃吸収材なのですが、ゆっくりだと柔らかくて、急激にショックを与えると硬くなるというよく深夜の通販で売ってるやつです。
これをスノボのインナーにしているものもあります。先日行ったミナミには鎧武者とかありましたね。


http://item.rakuten.co.jp/egs06/09999043/


肘、すね、膝、脊髄とまるでレーシングスーツそのものです。


http://www.google.co.jp/images?um=1&hl=ja&lr=lang_ja&rlz=1I7GGLL_ja&biw=964&bih=538&tbs=isch%3A1%2Clr%3Alang_1ja&sa=1&q=%E9%8E%A7%E6%AD%A6%E8%80%85%E3%80%80%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%8A%E3%83%BC&aq=f&aqi=&aql=&oq=



ではここでツナギに話を戻してみるとツナギのインナーやカップの確認をしてからツナギって買っていますでしょうか?デザインだったり、着心地だったり、値段で決めていませんか?


ツナギを着る本来の目的は何なのか?身を守るためです。決して車検に通るためではありません。なのにその一番の目的を確認しないで買っている・・・・こんなに怖いことはありません。
自分も全てのメーカーの、全てのカップを確認したわけではありませんが、最近の吊るしでも肘カップやひざカップはすぐに取り外せるようになっています。そもそもインナーが取り外せますからね。
昔のツナギ(当時のLook)では取り外すなんてことは出来ませんでしたから、当然洗うことも、確認することも出来ませんでした。今は大型のバイクショップに行けばすぐにどういうカップを使っているのか確認できます。
オーダーであれば実際に入れるカップは見せてくれるはずです。買った後に見せてもらい???となるのでは時すでに遅しです。

聞くところによると、国内メーカーできちんとプロテクターについて開発を行っているメーカーは3社ほどだとか・・・後はOEMか、そもそも開発していないか。

答えはもうお分かりと思いますが、自分が選んだPride Oneにはこういう理由があり選んだのです。なので、今年作るツナギも引き続きお願いしたいと思っています。

PS:ちなみに今のPrideoneツナギのカップでさえ、既に時代遅れのやつみたいです^^

プライドワン:http://pride1.jp/

出来たてほやほやの2003年当時:http://pride1.jp/mobile/photo/musa-r_m-vol1.html

先日の茂木でちょっと話題になったショルダープロテクター

とある選手のツナギでその違いを見てみます



こちらは昨年の仕様



こちらが今年仕様、同一メーカーなのに見事に肩に何かが付いています



これは耐久の時のようです。えらいごついのが付いてます



250のときもついてますね。

である方がいいのか、必要ないのかですが、うちのチーム員が鈴鹿で飛んだ時の写真がこれです。



ついでに肘も



見事に滑っていて、衝撃を吸収(逃がして)います

個人的には無いよりあった方が良いと思いますね。

無いとどうなるかですは、革と路面がグリップして・・・・折れる確率が高くなるらしいです。

世の中にあるショルダープロテクターの画像を集めてみた



どうもダイネーゼの最新式は動いてエアが入るらしい



アレンネスさんのは結構ごっつい



タイチさんのも上位モデルはついていますね



HYODさんもついていますね



デグナーも付き始めたみたい



コミネさんもついていますね



アルパインスターは勿論ついてます



最近は膝にもね



BERIK含め基本的にヨーロッパメーカーはほぼすべて付いてます(10万以上?)

SPIDIぐらいか?ついてないのは



個人的にはこのオレンジの使い方のほうが気になるけどね

じゃ~全部のメーカーが付ければいいじゃんということになるんですけど、そうはいかないみたいです。

自分のところでつくろうにもプラスチックの型代?が高くとても採算が合わないんだとか。

となるとどこからかOEM提供を受けるということになるわけですがなかなかそうもいかないみたいです。

日本のツナギは海外製に比べて非常によい製品、品質を保っているのでわたしも好きな革なのですがどうもプロテクションというか進化が無いように思えてきます。

次回は、ツナギの中身についてご紹介したいとおもいます

新しいレーシングスーツのインナーも分解してみました。

まずインナーそのものが取り外しできるようになっているかどうかで、実はツナギの修理代も変わってきます。なぜなら一度ほぐさないといけないからですね。取り外しできるインナータイプのツナギなら縫うにしてもあてるにしてもその手間がかかりませんから料金を抑えられます。またそもそもインナーを洗うことが出来ます。今着ている汗だくのインナーを洗わないで何年も着続けられますか?ちょっとヒキマスヨネ。外せないツナギのインナーは洗わない(洗えない)のに着ているインナーは洗う・・・・できればどちらも洗える方が良いかと思います。最近のツナギは取り外しできるようになってきていますが私の持っている古いのはやはり外せません^^

で取り外してみたのがこんな感じです



肩パットはベルクロで取り外しできるようになっていますし、鎖骨を守る吸収材もあります。



背面がこちら。尾てい骨を守る吸収材はツナギではなくこちらについてます



細かいところではももの内側は滑りやすい素材を採用しているようです。これは旧型にはなかった仕様ですね



肘カップ、膝カップも取り外しできますし、割れることもめったにないそうです。



よく昔のツナギに使われているカップがこれ



見事に割れています^^転ぶと、膝をついているとこうやって割れてしまいますが割れていることに気づかずに使用している人がほとんどだとか。だって自分で交換できませんからね・・・でそのままひどい転倒をするとこんな風になってしまうようですのでご注意ください



私は背中にキャメルバックを背負っているので加工していますが、こぶはこんな感じです。

ガムテはきにせんといてください



肘も曲げやすいように工夫されています



腰は強打しやすいので、大型の吸収材を使っています。スポンジではありませんよ。

俗にいう卵を落としても割れないってやつですね。最近はテンピュール枕とかでも使われてますね。



で他社のインナーを色々検索してみたのですが、ほとんど出てこなかった。

唯一あったのがHYODさん。さすが自信があるだけはありますし、高いだけはあります。実は私も興味があったりますが・・・・なんせ価格が



衝撃を与えると硬くなるという素材、d3oが付いていますね。

http://www.hyod-products.com/release/d3o/

ほぼ同じ各所にプライドワン同様の吸収パットが付いていますね

 

最近気になるのは外から注水できるタイプのこぶです。

こちらは某MOTOGP選手のこぶの中身です



クシタニさんのは同じくインナー奥ら入れるタイプみたいですね



SPIDIはかなり良い出来のようです。これだと気楽に背負う気になるってものです。



勿論日本の老舗ブランドさんもきちんと取り付けできるようになっているみたいですが、注水はどこからやるんだろうか・・。やはり中からか



最後に、チェストパットは義務化されたのでつけるようにしましょう。

個人的には、各自でリスクを背負うわけですから付けようがつけなかろうが自由なはずとは思います。そもそも脊髄パットだってつい最近まで任意であり、強制ではなかったんですから・・・・事故が増えてGPでも使われているからという流れなんでしょうけど。

どうしてもパットが入らない人はこれを機に作り直すか、修理に出されるのが良いかと思います。私は旧型のツナギの上半身、胸の部分を広げていただきました。他社のツナギでも受け付けているとのことですので、プライドワンまでお問い合わせください






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